44年振り 6 ― 2017/02/13 15:00

最後に、「ポステン」と「プレテン」について。 鋼を型枠の両端に固定して、コンクリートを流し込み、固めるが。 コンクリートが完全に固まってから、鋼に張力を与えるのが、ポストテンション、つまりポステン。 事前に型枠の段階で張力を与えておいて、そこにコンクリートを流し込み、固まったら圧力機から鋼を外すのがプレテンションである。 何れにしろコンクリートが鋼の張力で圧縮される事で、弾力性が得られる。 橋梁の製作の方法も何種類も有り、特許もからんでいる。橋桁は一般的には英語のI(アイ)の字の断面をしている。 このアイの形の橋桁を隙間なく並べて、橋が出来る。その上に舗装が施される。 桁の長さも技術の進歩で長くなっているだろう。数百メートルは無理なので、途中に繋ぎ目が必要になる。 これが橋脚である。 他に当時の用語で「ボックスカルバート」と言う工法が有った。 PCで出来た大型の四角い筒を繋げて行く工法であり、巨大な橋はこの方法が多かった様に思う。 かなりの長いスパンの橋でも可能のようであった。 橋の構造も様々であり、専門ではないので、止めておくが、入社時の研修後のレポートに書いた記憶が有るが、ラーメン構造という形式が有った。 有名な戦場に架ける橋で知られるタイのクエー河のクエー橋(クワイ河とも言うようだ)。これは映画で見たのだが木製の美しいラーメン構造であった。 無論、日本の技術で作られた。 この橋の美しさと、文明における橋というテーマでレポートを書いた記憶がある。 好評だったと後から聞いた。
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